昨今、副業にも色々なものがありますが、中でも代行業は新しい形態の仕事が次々と生まれるなど、非常に盛んになっています。「そんなことまで代行するの?」とびっくりしてしまうような一風変わった副業も少なからずありますが、今回ご紹介する「宿題代行」という仕事も、まさにそんな風変わりな副業という範疇に含まれるでしょう。
一体どんな学生が、どんな内容の宿題の代行を依頼するのか、いつ頃の時期に依頼が多いのか、そして、どうやって仕事を見つけるのか、そんな疑問が次々と湧いてくるこの「宿題代行」という副業について、今回は掘り下げていきたいと思います。
代行する宿題の種類にはどんなものがあるのか
まず、この代行業の対象となる学生層ですが、小学生~高校生がメインターゲットとなります。学生達が各学校に提出しなければならない宿題を代わりに仕上げる、というのが主な業務内容です。宿題の種類ですが、小学生であれば各教科のドリル・課題プリント・読書感想文・作文・夏休みの自由研究など、幅広い分野が代行対象となります。
特に自由研究の場合は、テーマによっては工作や実験・観察、イラスト制作、ポスター作りといった、勉強以外の分野を任されることもあります。そういった意味では、勉強があまり得意ではなかった、という方でも十分に活躍が可能な代行業である、とも言えるでしょう。
また、この仕事のポイントとして、学生本人が自ら宿題を行ったという形に仕上げなければならない、という点が挙げられます。その為、小学生低学年っぽい文体で作文を書く、敢えてひらがなだらけで問題に答える、担当生徒の学力に応じた正誤率で問題を解く、などの工夫も必要となります。
副業で「宿題代行」を始める上での注意点
この副業は基本的には通年で需要が存在しますが、特有の繁忙期も抱えています。それは多くの宿題・自由研究・課題などが生徒に課される夏休みや冬休みなどの長期休暇の時期及びその前後です。当然ながら、この時期にしっかりと働けない副業ワーカーさんだとあまり稼げない可能性が高いので、その点は注意が必要です。
代行を依頼してくるのは、学生の親御さんというパターンがほとんどで、その理由は様々です。他の習い事や塾を優先しているので、学校の宿題にはあまり時間をかけられない、中学・高校受験を控えているので、受験勉強以外の宿題には時間を割けない、勉強第一なので自由研究などにあまり時間をかけたくない等々、こういった現代社会特有の事情にきめ細やかに対応する仕事、それが「宿題代行」なのです。
この副業の始め方ですが、まずは「株式会社ジーニアスアシスト」「アイブックス学術代行」などの専門代行業者のスタッフとして雇われる(登録する)、という形が挙げられます。各サイトからスタッフ募集の問い合わせをしてみると良いでしょう。「宿題代行 会社」とネット上で検索をかけると、他のサイトも色々と出てきますので、併せてチェックしてみて下さい。
また、他の方法としては、スキルシェアリングサイトやクラウドソーシングサイトでクライアントを見つける、という手もあります。「宿題代行」というスキルを売って報酬を得る、という形です。特定の宿題分野に特化したスペシャリストとしてアピールしていくなど、個人としての色を打ち出し、サイト内でアピールしていく姿勢が重要となります。