昨今、副業を解禁する企業が増えていますが、それに伴い副業への参加人口は年々増えつつあります。そういった背景の下、世の中のニッチな需要を臨機応変にすくい上げるが如く、多種多様な副業が生まれています。
今回取り扱う「裁判所での傍聴整理券取得代行」という副業もまさに、そんなニッチな需要から発生したレアな仕事と言えるでしょう。普段、特に一般のサラリーマンや主婦があまり聞き慣れないであろう、この「裁判所の傍聴整理券取得代行」という副業、一体どんな業務内容なのでしょうか?
「傍聴整理券取得代行」の具体的な業務内容
日本では毎日のように大小様々な規模の裁判が各裁判所で開かれますが、それらの裁判を一般人が傍聴する事が出来る、というルールは比較的よく知られています。世間の興味を惹かないような小さい事件の裁判ですと、傍聴を希望する人数は基本的に少なく、簡単にその裁判に傍聴人として参加する事が可能です。
ただ、世間的に注目を浴びるような裁判の場合(著名人や芸能人が出廷するようなもの・世間を揺るがしたような大事件を裁くもの)、傍聴希望者が多数に上る事が多い為、限られた数の傍聴席の獲得(傍聴券の獲得)を賭けて抽選が行われます。
この抽選に参加するには、裁判所で配られる傍聴整理券が必要となるのですが、これを取得するには数時間程(平均1~2時間)、裁判所の所定の場所で行列を作り並ばなければなりません。この行列に並んで整理券をもらい、抽選に参加し結果を確認する、この一連の作業が「傍聴整理券取得代行」という仕事の中身、となります。
抽選ですから当たる事もあれば外れる事もあるので、当然、傍聴券が手に入らない事もありますが、その場合でも報酬がもらえない、という事はまれです。逆に当選した場合は別途ボーナスが支給される事もあるようです。依頼主は、マスコミ関連事業者(新聞社・テレビ局・ラジオ局等)が多く、特に記者クラブ非加盟のフリージャーナリストが代行を依頼する、そんなケースも多いようです。
平均時給や求人情報の見つけ方について
時給に関してですが、案件により幅はあるものの、平均すると1000~1500円程度です。参加にあたって資格・スキルなどは必要ありませんので、初心者副業ワーカーでも気軽に参入出来る仕事と言えるでしょう。
この仕事の求人情報ですが、アルバイト情報サイト・情報誌などに通年で掲載されている事が多いので、気になる方は逐一チェックすることをおすすめします。
また、派遣会社に登録し、その上で代行業を行う、というパターンもあります。スケジュールの面で比較的柔軟な対応が可能な方にはより適した働き方です。登録した上でそのつど連絡をもらい、スポット的に裁判所に出向く、という形になります。