在宅ワークに最適な「添削指導者」を副業にするには?

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学習塾や予備校、「進研ゼミ」や「Z会」などの通信教育サービス、これらいわゆる教育産業に付き物なのが答案の「添削作業」です。特に、全国展開をしているような大手学習塾・予備校などでは模擬テスト毎に膨大な数の答案が集まり、その添削作業は内部スタッフだけではさばき切れません。

また、大手通信教育においてもそのサービスの性質上、大量の添削作業が発生するのは言うまでもありません。このような背景から、通常、在宅ワーカーを中心とした外部スタッフが「添削指導者」として雇われ、これらの添削作業に当たる事になります。「進研ゼミ」における「赤ペン先生」といった存在をイメージすると分かりやすいかと思います。

この添削指導者ですが、在宅で好きな時間に働けるということもあり、休日や日常の隙間時間を有効活用出来る副業として、サラリーマンはもとより、主婦・OLの方などにも根強い人気がある仕事です。

「添削指導者」の具体的な業務内容とは?

添削の対象となる答案に関してですが、特に在宅ワークとして携わる場合、基本的には小学生から高校生の範囲を担当する事となります。大学生以降の範囲の添削に関しては、内容が高度な事もあり、在宅ワークにはほとんど回ってきません。作業の流れですが、添削マニュアルが渡される事が多く、それに沿って〇×を付けていき、場合によっては要所に解説を赤字で書き込む、これが基本パターンです。

難易度が高いケースとしては、作文や小論文の添削・指導を求められることもあり、それ相応の適性・知識・スキルが求められます。当然ながら、添削内容の難易度が高くなればなるほど報酬は上がり、例としては、「正誤チェックのみの場合→答案1枚につき数十円」「小論文の添削・解説の場合→1度の答案につき三百~五百円前後」といった具合です。

作業形態としては、自宅に郵送されてくる答案用紙に赤ペンなどで直に書き込んで添削し、それを送り返すパターン、パソコンに送られてくる答案データを添削し、添削済みデータを送り返すパターン等があります。インターネットの普及と共に、今後は紙媒体を用いない方向性により進んでいく傾向があります。

「添削指導者」に求められる適性・資格とは?

この添削指導者、応募資格に関しては大卒であることが求められますし、各教科へのそれなりの習熟度が求められます(例えば英語であればTOEIC750点以上は必須、など)。さらには、書類選考や面接、学力検査や小論文課題の提出などなど、採用までにはクリアしなければならない関門も多く、そういった意味で誰しもがやれる仕事ではありません。ただ、適性さえあれば在宅ワークにこれほど向いている仕事もないでしょう。

コツコツと自分のペースで好きな時間、好きな場所で作業出来ますので、在宅完結の副業を求める方にはまさに最適と言っていいかもしれません。求人に関しては、基本的に学習塾・予備校・通信教育サービス事業者が求人情報サイトや情報誌などで募集をかけています。郵便ポストへの折り込みチラシによる募集もよく見受けられます。

また、昨今、クラウドソーシングサイトやスキルシェアリングサイトなどでも添削指導者の求人は見受けられるようになっていますので、そういったウェブサービスのチェックも並行して行うと、良い結果に結びつくでしょう。